屋根葺き替え工事とは?費用や必要性についてプロが徹底解説!
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KJリードコラム編集部
KJリードは、川越市・鶴ヶ島市・坂戸市を中心に、埼玉県内でこれまで2,500件以上の施工に携わってきたリフォーム会社です。
代表はニチハ金属外装施工管理士の認定を取得しており、現場の状況を踏まえた提案を大切にしています。
外壁塗装をはじめ、屋根リフォームなど各種リフォーム工事に対応しており、実際の施工現場での経験をもとに、住まいの状態や将来を見据えた判断ができるような情報発信を行っています。
屋根リフォームを調べ始めると、「葺き替え(ふきかえ)」「カバー工法」「塗装」など、似たような言葉が多く出てきます。
結論からお伝えすると、屋根の葺き替えはすべての家に必要な工事ではありません。
大切なのは、今の屋根の状態に対して「本当に葺き替えが必要かどうか」を判断することです。
- 屋根の葺き替えとは何か
- どんな場合に必要になるのか
- 今すぐやらなくていいケース
- 屋根カバー工法・屋根塗装との違い
- 屋根葺き替え工事の費用や工期について
屋根葺き替えとは?まず知っておきたい基本
「葺き替え(ふきかえ)工事」とは何をする工事?

屋根の葺き替えとは、既存の屋根材をすべて撤去し、下地から新しく作り直す工事です。
一般的な流れは次の通りです。
- 既存屋根材の撤去
- 防水シート・野地板(下地)の確認・補修
- 新しい屋根材の施工
表面だけをきれいにする工事ではなく、
屋根の中身まで一度リセットする工事だと考えると分かりやすいでしょう
「葺く(ふく)」という言葉の意味
「葺き替え」の「葺く(ふく)」とは、屋根材を張って屋根を仕上げる行為を指します。

昔は茅葺き屋根(かやぶきやね)のように、草を屋根に被せて仕上げていました。
現在では、瓦・スレート・金属屋根など、屋根を施工する行為全般を「葺く」と表現します。
屋根カバー工法・屋根塗装との根本的な違い
屋根リフォームには、主に次の3つがあります。
- 屋根塗装:表面の保護・延命が目的
- 屋根カバー工法:既存屋根の上に新しい屋根を重ねる
- 屋根葺き替え:屋根を一度すべて撤去して新設する
葺き替えは最も工事規模が大きい分、下地の状態まで改善できる唯一の方法です。
屋根葺き替えのメリット・デメリット
屋根葺き替えのメリット
屋根の葺き替えには、次のようなメリットがあります。
- 下地(野地板・防水シート)まで含めて状態をリセットできる
- 雨漏りや内部劣化を根本から改善できる
- 屋根材を自由に選べるため、軽量化や耐震性向上につながる
- 将来的なメンテナンス計画を立てやすい
屋根の葺き替えは費用や工期がかかる一方で、他の工法では対応できない問題を一度で解決できるという大きなメリットがあります。
屋根葺き替えのデメリット
一方で、次のようなデメリットもあります。
- 屋根リフォームの中では費用が高くなりやすい
- 工期が比較的長く、生活への影響が出る場合がある
- 既存屋根材の撤去・処分費用がかかる
そのため、「とにかく新しくしたいから」という理由だけで選ぶと、オーバースペックになるケースもあります。
葺き直し(ふきなおし)とは?葺き替えとの違い

葺き替えと似た言葉に「葺き直し」があります。
葺き直しとは、既存の瓦を一度取り外し、下地や防水シートを補修したうえで、同じ瓦を再利用する工事です。
主に瓦屋根で行われ、屋根材をすべて新しくする葺き替えに比べて、材料費を抑えやすいという特徴があります。
ただし、瓦自体が割れていたり劣化している場合は再利用できません。
そのため、葺き直しが可能かどうかは、屋根の状態次第になります。
どんな屋根材でも葺き替えできるのか
瓦屋根・スレート屋根・金属屋根など、ほとんどの屋根は葺き替えが可能です。
ただし、
- 建物の構造
- 現在の屋根の重さ
- 耐震性の考え方
によって、選ぶ屋根材が変わる点には注意が必要です。
屋根の葺き替えが必要になる代表的なケース
雨漏りが発生している場合

すでに雨漏りが発生している場合、表面の補修やカバー工法では根本解決にならないケースがあります。
特に、
- 長期間放置された雨漏り
- 複数箇所からの浸水
がある場合は、下地まで傷んでいる可能性が高く、葺き替えが必要になることがあります。
下地(野地板)が劣化・腐食している場合
屋根の下地は普段見えない部分ですが、屋根全体を支える重要な役割を持っています。
- 踏むとフカフカする
- 釘が効かない
- 雨染み・腐食が確認できる
こうした状態では、表面だけ直しても長持ちしません。
葺き替えで下地から直す判断が必要になります。
既存屋根材の寿命を超えている場合
屋根材には、おおよその寿命があります。
- スレート屋根:約20〜30年
- トタン屋根:約10〜20年
- セメント系屋根:約30〜40年
これらの屋根は年数が経つほど補修を繰り返すより、葺き替えの方がコスパが良いこともあります。
耐震性を考えて屋根を軽くしたい場合

重たい瓦屋根から、ガルバリウム鋼板などの軽い金属屋根に替えるために、葺き替えを選ぶケースもあります。
屋根は家の一番高い位置にあるため、屋根が重いほど建物全体にかかる負担も大きくなります。
特に地震の揺れでは、上部が重い建物ほど揺れが大きくなりやすいと言われています。
そのため、
- 建物への負担を少しでも軽くしたい
- 将来の地震に備えて、屋根を軽量化したい
といった理由から、「屋根を軽くする目的」で葺き替えを選択する方も少なくありません。
実は今すぐ葺き替えなくていいケースもある
屋根カバー工法で対応できる状態
下地が健全で、雨漏りも起きていない場合は、必ずしも葺き替えを選ぶ必要はなく、屋根カバー工法で十分対応できるケースがあります。
具体的には、次のような状態です。
- 雨漏りが発生していない
- 下地に腐食や大きなたわみがない
- 劣化が屋根材表面にとどまっている
屋根カバー工法については下記の記事で詳しく解説しています。
屋根塗装で対応できるケースと注意点
屋根材の状態が比較的良好であれば、塗装によって寿命を延ばす選択もあります。
ただし、
- すでに屋根材自体が劣化している
- 防水層が機能していない
場合は、塗装では根本的な解決になりません。
屋根塗装については下記の記事で詳しく解説しています。
点検・様子見で問題ないケース
見た目の汚れや色あせが気になっても、すぐに工事が必要とは限りません。
雨漏りや構造的な問題がなければ、
定期点検を行いながら様子を見る判断も、失敗しない選択のひとつです。
屋根葺き替えと屋根カバー工法、どっちを選べばいい?
シンプルな判断フロー
判断の基本はシンプルです。
- 下地が傷んでいる → 葺き替え
- 下地が健全 → カバー工法 or 塗装
まずは「屋根の中身」を確認することが重要です。
※上記はあくまで基本的な判断基準で、既存の屋根材や状態などの細かな状況確認が必要です。
費用だけで選ぶと失敗しやすい理由
屋根カバー工法の方が、屋根葺き替えよりも費用が抑えられますが、一時的に安い工事を選んでも、数年後に再工事が必要になれば、結果的に負担が増えることもあります。
費用は「今」だけでなく、将来まで含めて考えることが大切です。
屋根葺き替え費用はどれくらい?
屋根葺き替え費用の目安
屋根の葺き替え費用は条件によって大きく変わりますが、30坪前後の戸建て住宅で100〜250万円前後がひとつの目安になります。
※屋根材の種類、下地補修の有無、屋根勾配、アスベスト含有屋根材の処分条件などによって、金額は前後します。
屋根葺き替え費用は条件次第で大きく変わる3つの理由
屋根の葺き替え費用は、どの家でも同じ金額になるわけではありません。
主に、次の3つの条件によって大きく変わります。
- 屋根の面積・形状・勾配による違い
面積が広ければ、その分材料費や作業量が増えるため、費用も上がります。 - 使用する屋根材の種類
当然ですが、使用する屋根材の種類や性能によっても費用は変わります。
耐久性や防水性に優れた屋根材は、初期費用が高くなる傾向がありますが、その分将来的なメンテナンス回数や費用を抑えられる場合もあります。 - 現在の屋根の状態による違い(アスベストの有無)
スレート屋根やセメント瓦などの場合、2004年以前に製造された屋根材には、アスベスト(石綿)が含まれている可能性があります。
アスベストを含む屋根材は撤去や処分の方法が決められており、通常の屋根材に比べて撤去・廃材処分費用が高くなることがあります。
つまり、「どんな状態の屋根に、どんな工事をするか」で金額は決まるということです。
屋根葺き替え工事の流れと工期の目安
一般的な屋根の葺き替え工事は、次の流れで進みます。
- 足場の設置
- 既存屋根材の撤去
- 下地(野地板・防水シート)の確認・補修
- 新しい屋根材の施工
- 点検・足場解体
工期は、一般的な戸建て住宅で約7〜14日程度が目安です。
天候や下地の状態によって前後するため、事前説明があるかどうかも確認しておきましょう。
まとめ|屋根の葺き替えは「工事」より「判断」が重要
屋根の葺き替え工事は、屋根材を新しくするだけの工事ではありません。
既存の屋根を撤去し、下地から状態を確認・補修したうえで屋根全体を作り直す、住まいの寿命に大きく関わる工事です。
そのため、「費用はいくらか」「どの屋根材がいいか」といった情報だけを先に集めてしまうと、判断を誤ってしまうことがあります。
大切なのは、今の屋根がどのような状態なのか、どこまで劣化が進んでいるのかを正しく把握することです。
迷ったらまず点検・相談からでOK
屋根の葺き替えは大きな工事だからこそ、いきなり決める必要はありません。
まずは点検で状態を知り、そのうえで「葺き替えが本当に必要か」を落ち着いて判断することが、後悔しない近道です。
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