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防水工事のFRP防水とウレタン防水の違いとは?耐久性・向いている場所をプロが解説

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防水工事のFRP防水とウレタン防水の違いとは?耐久性・向いている場所をプロが解説

この記事を書いた人

KJリードコラム編集部

KJリードは、川越市・鶴ヶ島市・坂戸市を中心に、埼玉県内でこれまで2,500件以上の施工に携わってきたリフォーム会社です。
代表はニチハ金属外装施工管理士の認定を取得しており、現場の状況を踏まえた提案を大切にしています。

外壁塗装をはじめ、屋根リフォームなど各種リフォーム工事に対応しており、実際の施工現場での経験をもとに、住まいの状態や将来を見据えた判断ができるような情報発信を行っています。

ベランダや屋上の防水工事を検討していると、「FRP防水とウレタン防水は何が違うの?」
と疑問に感じる方は多いのではないでしょうか。

防水工事は、建物を雨水の侵入から守るために欠かせない重要な工事で、選ぶ工法によって耐久性やメンテナンス性、将来的な修繕費用まで大きく変わります。

この記事では防水工事の代表的な工法であるFRP防水とウレタン防水の違いを、プロの視点でわかりやすく解説します。
それぞれに向いている場所や、失敗しない選び方についても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

目次 非表示

結論:FRP防水とウレタン防水は「場所・下地・劣化状況」で最適な工法が変わる

防水工事:ウレタン密着工法の事例写真

防水工事は単純に「ベランダはFRP」「屋上はウレタン」と決められるものではありません。
実際には同じ戸建て住宅でも、防水面の広さや既存防水の状態によって選択は大きく変わります。

実際の現場では

  • 防水する面積の広さ
  • 建物の構造(木造・RC造など)
  • 既存防水の種類
  • 下地の劣化状況
  • 水はけ(勾配)の状態
  • 将来的なメンテナンス計画

などを総合的に判断して工法を選びます。

例えば戸建て住宅でも

  • 面積が広い
  • 複雑な形状
  • 下地の動きがある
  • 既存がウレタン防水

といった場合はウレタン防水を採用するケースも多くあります。

防水工事は工法のイメージだけで判断せず、建物の状態に合わせた適切な施工を行うことが重要です。

ポイント

FRP防水は硬く強度が高いため耐久性に優れ、ウレタン防水は柔軟性があり複雑な形状にも対応しやすいという特徴があります。

そもそも防水工事とは?なぜ必要なのか

防水工事とは建物の屋上やベランダなど雨水の影響を受けやすい部分に防水層をつくり、雨漏りや建物の劣化を防ぐための工事です。

防水機能が低下すると、雨水が建物内部へ浸入し

  • 雨漏りの発生
  • 建物内部の腐食
  • カビの発生
  • 住宅の寿命低下

といったトラブルにつながる恐れがあります。
そのため、定期的な点検と適切な防水工事が重要になります。

FRP防水とは

FRP防水施工中の様子

FRP防水はガラス繊維入りの樹脂で防水層をつくる工法です。
硬く強度が高いため、戸建て住宅のベランダで多く採用されています。

FRP防水の特徴

  • 防水層が硬く耐摩耗性が高い
  • 軽量で建物への負担が少ない
  • 仕上がりがツルっとしている

FRP防水のメリット

歩行による摩耗に強く、ベランダを安心して使える

FRP防水は表面強度が高いため、洗濯物を干したり日常的に出入りする場所でも、防水層が傷みにくい特徴があります。

工期が比較的短く、生活への影響を抑えやすい

施工期間が短い傾向があるため、「早く工事を終わらせたい」「生活への負担を減らしたい」という方にも向いています。

軽量なため建物への負担を抑えられる

防水層が軽く仕上がるため、特に木造住宅では建物構造への負担を抑えながら施工できるメリットがあります。

耐久性が高く、長期的な安心につながりやすい

適切なメンテナンスを行えば長期間防水性能を維持しやすく、将来的な修繕リスクの軽減にもつながります。

FRP防水のデメリット

  • 伸縮性が少なくひび割れリスクがある
  • 広い面積には向かない

FRP防水が向いている場所

  • 戸建て住宅のベランダ
  • バルコニー
  • 一般的な戸建てベランダ程度の面積

ウレタン防水とは

ウレタン防水施工中の様子

ウレタン防水は液体状の材料を塗り重ねて防水層をつくる工法です。
柔軟性が高く、形状を問わず施工できるのが特徴です。

ウレタン防水の特徴

  • ゴムのような弾力がある
  • 継ぎ目のない防水層になる
  • 厚み調整ができる

ウレタン防水のメリット

建物の動きに追従しやすく、ひび割れリスクを抑えやすい

ゴムのような弾力性があるため、建物の揺れや伸縮に対応しやすい工法です。
特に面積が広い場所や下地の動きがある場合でも、防水層の破断リスクを軽減できます。

複雑な形状にも施工でき、防水範囲の自由度が高い

液体材料を塗布する工法のため、段差や凹凸の多い場所でも施工が可能です。
屋上やルーフバルコニーなど、形状が複雑な防水面にも対応できます。

広い面積の防水に適し、施工計画を立てやすい

広範囲の防水工事でも継ぎ目の少ない防水層を形成できるため、安定した防水性能を確保しやすいメリットがあります。

既存防水の上から施工できる場合があり、改修コストを抑えやすい

既存の防水層の状態によっては撤去せず施工できるケースもあり、工事費用や工期の軽減につながる可能性があります。

ウレタン防水のデメリット

  • 乾燥時間が必要
  • 定期的なトップコート塗替えが必要

ウレタン防水が向いている場所

  • 屋上
  • 陸屋根
  • 広いバルコニー
  • 複雑な形状の防水面

FRP防水とウレタン防水の違い

FRP防水とウレタン防水は、どちらも雨水の侵入を防ぐための防水工事ですが、防水層の性質や向いている場所、施工方法に大きな違いがあります。

ここでは、専門知識がなくてもイメージできるようにわかりやすく解説します。

防水層の硬さの違い(割れやすさ・動きへの強さ)

FRP防水は硬くしっかりとした防水層ができるのが特徴です。
そのため、人の出入りが多いベランダなどでも表面が傷みにくく安心感があります。

一方で、建物は地震や温度変化によってわずかに動いています。
ウレタン防水はゴムのような柔らかさがあるため、この動きに合わせて伸び縮みしやすく、防水層の割れを防ぎやすい特徴があります。

例えば

  • 木造住宅
  • 築年数が経っている建物
  • 面積が広い場所

などでは、ウレタン防水の方が適している場合があります。

防水できる面積の違い(狭い場所か広い場所か)

FRP防水は比較的狭い面積に向いています。
戸建て住宅のベランダやバルコニーなどでよく採用される理由はここにあります。

反対にウレタン防水は広い面積にも施工しやすく、屋上やルーフバルコニーなどでも対応可能です。

面積が広い場所にFRP防水を施工すると、防水層が建物の動きに対応できずひび割れの原因になることがあります。

水たまりができやすい場所との相性

ベランダや屋上は、水はけが悪くなると雨水が溜まりやすくなります。

ウレタン防水は柔軟性があるため、水が溜まりやすい場所でも比較的防水性能を維持しやすい傾向があります。

一方、FRP防水は勾配(水の流れ)がしっかり取れている場所の方が性能を発揮しやすい工法です。

施工方法と工期の違い

FRP防水はガラス繊維シートを敷いて樹脂で固める工法のため、比較的短期間で施工が完了することが多いです。

ウレタン防水は液体材料を塗り重ねていくため、乾燥時間が必要となり、工期が長くなるケースがあります。

「できるだけ早く工事を終わらせたい」という場合はFRP防水が選ばれることもあります。

改修工事のしやすさの違い

防水工事は一度施工して終わりではなく、将来的にメンテナンスや改修が必要になります。

ウレタン防水は既存の防水層の上から施工できる場合があり、改修時の工事負担を軽減できる可能性があります。

FRP防水は既存防水の状態によっては撤去が必要になることもあります。

生活への影響(臭い・工事中のストレス)

FRP防水は施工時に樹脂特有の臭いが発生することがあります。
そのため、施工中はベランダの使用制限など生活への影響が出る場合があります。

ウレタン防水は比較的臭いが抑えられる材料も多く、住みながら工事を行う場合でも対応しやすいケースがあります。

防水工事で後悔しないための工法の選び方と判断のポイント

防水工事は一度施工すると、簡単にやり直しができる工事ではありません。

そのため「費用の安さ」や「イメージだけ」で決めてしまうと、数年後に不具合が発生し結果的に修繕費用が増えてしまう可能性があります。

ここでは、防水工事で後悔しないために確認しておきたいポイントをわかりやすく解説します。

防水工事をする場所の広さや形状を確認する

防水工法にはそれぞれ適した面積があります。

例えば

  • 狭いベランダやバルコニー
  • 広い屋上やルーフバルコニー
  • 段差や凹凸が多い場所

など、施工場所によって最適な工法は変わります。

面積や形状に合わない工法を選んでしまうと、防水層のひび割れや早期劣化につながる可能性があります。

こんな場合はFRP防水が向いている可能性があります
  • 一般的な戸建てのベランダ
  • 比較的コンパクトな施工面積
  • 人の出入りが多く表面強度を重視したい場合
こんな場合はウレタン防水が向いている可能性があります
  • 屋上や広いルーフバルコニー
  • 段差や複雑な形状が多い場所
  • 施工範囲が広い場合

建物の構造や築年数を考慮する

木造住宅か鉄筋コンクリート造かによっても防水工事の選び方は変わります。

また築年数が経過している建物は下地が動きやすくなっていることもあるため、柔軟性のある防水工法が適している場合があります。

建物の状態を把握した上で工法を選ぶことが重要です。

こんな場合はFRP防水が向いている可能性があります
  • ベランダの耐久性を重視したい
  • 歩行による摩耗に強い防水層にしたい
こんな場合はウレタン防水が向いている可能性があります
  • 木造住宅で建物の動きが気になる
  • 築年数が経過している
  • ひび割れしにくさを重視したい場合

現在の劣化状況を正しく判断する

防水層の劣化には段階があります。

例えば

  • 色あせや軽いひび割れ
  • 表面の粉吹き
  • 防水層の浮きや剥がれ
  • 雨漏りの発生

劣化が進行している場合は防水工事だけでなく下地補修が必要になるケースもあります。

早めに対処することで工事費用を抑えられる可能性もあります。

こんな場合はFRP防水が検討されるケースがあります
  • 防水層の浮きや剥がれが進行している
  • 下地からしっかり施工し直したい場合
こんな場合はウレタン防水が向いている可能性があります
  • 劣化が軽度で既存防水の上から施工できる状態
  • 改修工事として防水性能を回復したい場合

将来的なメンテナンスも考えて選ぶ

防水工事は施工して終わりではなく、定期的なメンテナンスを行うことで建物を長持ちさせることができます。

例えば

  • トップコートの塗り替え
  • 防水層の部分補修
  • 点検

などを計画的に行うことが大切です。

初期費用だけでなく長期的な維持コストも含めて検討することで、結果的にトータルコストを抑えられる場合があります。

こんな場合はFRP防水が向いている可能性があります
  • 耐久性を重視したい
  • 表面の強度を優先したい場合
こんな場合はウレタン防水が向いている可能性があります
  • 将来的に重ね施工など柔軟な改修を考えている
  • メンテナンス性を重視したい場合

現地調査を行い、建物に合った提案を受ける

防水工事は建物ごとに最適な施工方法が異なります。

そのため、図面や写真だけで判断するのではなく実際に現地を確認した上で提案を受けることが重要です。

建物の状態を正確に把握することで、無駄のない防水工事につながります。

防水工事が必要な劣化症状とは?雨漏り前に確認したいサイン

ベランダや屋上の防水層は、紫外線や雨風の影響を長年受け続けることで少しずつ劣化していきます。

初期の症状は見落とされやすいですが、そのまま放置すると雨漏りや建物内部の腐食につながる可能性があります。

ここでは、防水工事を検討した方がよい代表的な症状を紹介します。

表面の色あせやツヤがなくなってきた

防水層の表面はトップコート(保護塗料)によって守られています。

このトップコートが劣化すると、色あせやツヤの低下といった変化が現れます。

この段階であれば、トップコートの塗り替えなど比較的軽微なメンテナンスで防水性能を維持できる可能性があります。

ひび割れや細かな亀裂が見られる

防水層にひび割れが発生している場合は、雨水が浸入し始めている可能性があります。

小さなひび割れでも、放置すると徐々に広がり防水機能の低下につながるため早めの点検が重要です。

防水層の浮きや剥がれがある

防水層が下地から浮いていたり、部分的に剥がれている場合は劣化が進行しているサインです。

この状態を放置すると雨水が防水層の内部に入り込み、補修範囲が広がる可能性があります。

排水不良や水たまりができている

ベランダや屋上に水たまりができやすくなっている場合、防水層の劣化や勾配不良が起きている可能性があります。

水が長時間滞留すると防水層への負担が大きくなり劣化を早める原因になります。

室内の天井や壁にシミがある

室内側にシミやクロスの浮きなどが見られる場合は、すでに雨漏りが発生している可能性があります。

この段階では防水工事だけでなく下地補修や内部修繕が必要になるケースもあるため早めに専門業者へ相談することが大切です。

結局FRP防水とウレタン防水どちらを選ぶべき?

FRP防水とウレタン防水は、どちらが優れているというものではなく施工する場所や建物の状態によって最適な工法が変わります。

一般的には

  • 戸建てのベランダなど比較的狭い面積
    → FRP防水が選ばれるケースが多い
  • 屋上や広いバルコニー、複雑な形状
    → ウレタン防水が適していることが多い

ただし実際の現場では

  • 既存防水の種類
  • 下地の劣化状況
  • 建物の構造
  • 将来的なメンテナンス計画

などを総合的に判断して決定します。

そのため、防水工事を検討する際は工法のイメージだけで判断せず現地調査を行ったうえで最適な提案を受けることが重要です。

まとめ

FRP防水とウレタン防水は、どちらも建物を雨水から守るために重要な防水工法ですが、防水層の性質や向いている場所、施工方法に違いがあります。

FRP防水は硬く強度が高いため、戸建て住宅のベランダなど比較的コンパクトな防水面で採用されることが多い工法です。

一方、ウレタン防水は柔軟性があり、広い面積や複雑な形状にも対応しやすい特徴があります。

ただし実際の防水工事では単純に工法のイメージだけで決めるのではなく

  • 施工面積
  • 建物構造
  • 既存防水の状態
  • 劣化の進行度
  • 水はけの状況
  • 将来的なメンテナンス計画

などを総合的に判断することが重要です。

防水層の劣化を放置すると、雨漏りや建物内部の腐食など大きなトラブルにつながる可能性があります。

お住まいを長持ちさせるためにも、気になる症状がある場合は早めの点検・対策を検討しましょう。

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