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外壁塗装の下塗り・中塗り・上塗りの違いは?手抜き工事を見抜く4つのチェックポイント

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外壁塗装の下塗り・中塗り・上塗りの違いは?手抜き工事を見抜くポイント

この記事を書いた人

KJリードコラム編集部

KJリードは、川越市・鶴ヶ島市・坂戸市を中心に、埼玉県内でこれまで2,500件以上の施工に携わってきたリフォーム会社です。
代表はニチハ金属外装施工管理士の認定を取得しており、現場の状況を踏まえた提案を大切にしています。

外壁塗装をはじめ、屋根リフォームなど各種リフォーム工事に対応しており、実際の施工現場での経験をもとに、住まいの状態や将来を見据えた判断ができるような情報発信を行っています。

外壁塗装について調べると「下塗り・中塗り・上塗り」の3回塗りが基本と書いてあることが多いですが、それぞれの工程が何のために必要なのか、きちんと説明できる業者は意外と少ないです。

実は、下塗り工程の品質が不十分だと、施工後3〜5年で塗膜の剥がれやチョーキング(白い粉が手につく現象)が再発する可能性が高くなります。
特に下塗りは上塗りで隠れてしまうため、手抜き工事が最も起こりやすい工程でもあります。

この記事では、川越・鶴ヶ島・坂戸エリアを中心とした埼玉県内で数多くの外壁塗装を手がけてきた私たちが、下塗り・中塗り・上塗りそれぞれの役割の違いと、施工中の写真で手抜き工事を見抜く具体的なチェックポイントを解説します。

下塗り・中塗り・上塗りの違いと役割

まず結論から。外壁塗装の各工程には、それぞれ明確に異なる役割があります。

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工程主な役割省略した場合のリスク
下塗り・外壁材と上塗り塗料の密着
・塗料の吸い込み防止
・ひび割れ補修
・チョーキング除去
早期剥離、色ムラ、吸い込みによる塗膜不良
中塗り・塗膜の厚みを確保
・色ムラの調整
・防水性の向上
膜厚不足、耐久性低下、色ムラ
上塗り・最終的な美観
・紫外線・雨からの保護
・機能性の発揮(遮熱・防汚など)
塗膜の早期劣化、美観の低下

重要なポイント

  • 下塗りは「接着剤」の役割 → これがないと、どんなに良い上塗り塗料も剥がれやすくなります
  • 中塗り・上塗りは「保護膜」の役割 → 厚みと均一性が耐久性を左右します
  • 3回塗りが基本ですが、各工程で規定の塗布量を守ることが最重要です

それでは、各工程を詳しく見ていきましょう。

下塗りとは?外壁塗装で最も重要な工程

外壁塗装における下塗りの3つの役割

下塗りは、外壁塗装の土台となる最も重要な工程です。具体的には以下の役割を担っています。

① 外壁材と上塗り塗料を密着させる(接着剤としての役割)

外壁材(サイディング、モルタルなど)と上塗り塗料は、そのままでも密着しますが長く保てる程の密着性はありません。
下塗り材が両者の接着剤となることで、塗膜が剥がれにくくなります。

特に、築15年以上の劣化した外壁では、下塗りの密着力が塗装の成否を分けます。

② 塗料の吸い込みを防止する

劣化した外壁は、スポンジのように塗料を吸い込んでしまいます
下塗りを塗ることで、この吸い込みを止め、上塗り塗料が本来の性能を発揮できる状態を作ります。

吸い込みを止めないとどうなるか

  • 中塗り・上塗りの塗料が吸い込まれ、必要な膜厚が確保できない
  • 色ムラ・艶ムラが発生する
  • 本来2回塗る上塗りが実質1.5回分になり、耐久性が大幅に低下

③ 残存チョーキングの固着

高圧洗浄やケレンで除去しきれなかった粉状劣化(チョーキング)を、下塗り材で固着させることで密着性を安定させます。

下塗りで外壁塗装の8割が決まる

塗装の寿命は「仕上げ塗料のグレードだけ」で決まるものではありません。

次の要素が複合的に影響します。

  • 下地処理
  • 下塗り材の選定
  • 塗布量
  • 乾燥時間
  • 施工環境

これらが適切でない場合、数年で剥離・変色・チョーキングなどの不具合が発生するケースもあります。

中塗りとは?塗膜性能を安定させる工程

中塗りは、仕上げ塗料の性能を安定させる工程です。

多くの場合、上塗りと同じ塗料を使用します。

① 規定膜厚の確保

塗料メーカーが提示する耐久性能は、製品ごとに定められた使用量・膜厚を守った場合に発揮されます。

1回塗りでは規定膜厚に届かないため、中塗りと上塗りで塗膜を形成します。

② 色ムラの調整

下塗りの色が透けて見えないよう、中塗りで色を均一に整えます。
特に、濃い色から淡い色へ塗り替える場合、中塗りなしでは下地の色が透けてしまうことがあります。

③ 防水性を高める

塗膜に厚みがあるほど、雨水の浸入を防ぐ効果が高まる傾向があります。
中塗り・上塗りの2回塗りで、十分な防水性能が発揮されやすくなります。

なぜ中塗りと上塗りは同じ塗料なのか?

「中塗りと上塗りが同じ塗料なら、区別する意味があるのか?」と疑問に思う方もいるでしょう。

理由は、塗装は1回で規定の膜厚を確保できないからです。

1回の塗装で厚く塗りすぎると:

  • 塗料が垂れる(タレ)リスクがあります
  • 乾燥不良が起こる場合があります
  • 塗膜が剥がれやすくなる恐れがあります

そのため、薄く均一に2回塗り重ねることで、理想的な膜厚と密着性を実現しやすくなります。

上塗りとは?美観と機能を担う最終工程

上塗りは、塗装の仕上がりと機能を決める工程です。

① 最終的な美観を決定する

色・艶・質感など、外壁の見た目を決めるのが上塗りです。中塗りで下地を整え、上塗りで美しく仕上げます。

② 紫外線・雨・汚れから外壁を守る

塗膜の最表面にある上塗りが、紫外線や雨、排気ガスなどの外的要因から外壁を保護する役割を担います。

③ 塗料の機能性を発揮する

遮熱塗料、低汚染塗料、防カビ塗料など、機能性塗料の効果を発揮するのは主に上塗り層です。

※塗りの性能を最大限に引き出すには、下塗り・中塗りがしっかり施工されていることが前提となります。「高耐久の塗料を使えば安心」というのは誤解で、下塗りが不十分な場合、高級塗料でも数年で剥がれるケースもあります

外壁塗装で重要な乾燥時間

外壁塗装で見落とされがちなのが、各工程間の乾燥時間ですが、塗装では「乾燥時間」が非常に重要です。

乾燥時間を守らないとどうなるか

早すぎる塗り重ね:

  • 下の塗膜が完全に乾かず、密着不良が起こる可能性があります
  • 塗膜内に溶剤や水分が閉じ込められ、ふくれや剥離の原因になることがあります

遅すぎる塗り重ね(7日以上経過):

  • 下の塗膜表面が硬化しすぎて、上の塗料との密着が弱くなる場合があります
  • 再研磨(ケレン)が必要になることもあります

適切な乾燥時間を守ることが、塗膜の耐久性を左右する重要な要素の一つです。

施工写真で見抜く!手抜き下塗りのチェックポイント

下塗りは仕上げで見えなくなるため、施工写真の確認が重要です。

① 塗料の色が薄い・透けている

良い施工の傾向:下塗り後、外壁全体が均一に濃い色で覆われている状態。

注意が必要な施工

  • 元の外壁の色が透けて見える
  • 部分的に濃淡のムラがある
  • 時間が経つと色が薄くなっていく(吸い込まれている可能性があります)

② 吸い込みが止まっていない

確認方法:下塗り施工後、時間が経ってから外壁を観察します。

  • 良い状態: 塗料が均一に残っており、色が濃いまま
  • 注意が必要: 時間とともに色が薄くなり、下地が透けてくる

吸い込みが止まっていない状態で中塗りを始めると、上塗り塗料まで吸い込まれてしまう可能性があります。

③ 塗り残し・ムラがある

特に注意すべき箇所

  • 窓枠周り
  • 軒天との境界
  • サイディングの目地
  • 釘周り
  • 狭い箇所(配管裏など)

これらの箇所は塗りにくいため、手抜きが起こりやすい部分と言われています。
細部まで塗料が行き渡っているか確認しましょう。

④ ローラー跡が目立つ・仕上がりが粗い

良い施工の傾向: ローラーの跡が均一で、塗料が隅々まで行き渡っている。

注意が必要な施工

  • ローラーの跡がまだら
  • 塗料の付きが悪い箇所がある
  • 塗料が垂れている(タレ)
  • 塗りムラが目立つ

プロの視点: 使用するローラーの種類によっても塗布量が変わりますが、最も重要なのは規定の塗布量をしっかり確保しているかです。

下塗りにこだわる業者の選び方

下塗りの重要性を説明できるか

見積もり時に、「なぜ下塗りが重要なのか」「お住まいの外壁にはどんな下塗りが適しているか」を具体的に説明できる業者を選ぶことが望ましいです。

注意が必要な業者:

  • 下塗りの役割を聞いても答えられない
  • 外壁診断をせずに見積もりを出す

施工中の写真を提供してくれるか

優良業者の特徴:

  • 各工程の施工写真を撮影し、報告書として提供してくれる傾向があります
  • 下塗り後、中塗り後、上塗り後の写真を必ず撮る
  • 細部(窓枠周り、軒天など)の写真もある

外壁診断をしっかり行うか

優良業者の特徴:

  • 現地調査で外壁を詳しく診断する
  • 外壁材の種類と劣化状況に応じて、適切な下塗り材を提案してくれる

診断すべき項目:

  • チョーキングの進行度
  • ひび割れの有無と大きさ
  • 塗膜の剥がれ
  • カビ・藻の発生
  • シーリングの劣化

まとめ:下塗りの品質が外壁塗装の寿命を左右する

外壁塗装における下塗り・中塗り・上塗りの違いをまとめます。

各工程の役割

  • 下塗り: 外壁と上塗りを密着させる「接着剤」。吸い込み防止、ひび割れ補修、チョーキング除去も担います
  • 中塗り: 塗膜の厚みを確保し、色ムラを調整。防水性を高める役割があります
  • 上塗り: 美観と機能性を発揮する最終保護層

手抜き下塗りを見抜く5つのチェックポイント

  • ローラー跡が目立つ・仕上がりが粗い
  • 塗料の色が薄い・透けている
  • 吸い込み現象が止まっていない
  • 塗り残し・ムラがある
  • 乾燥時間が不足している(3時間未満)

外壁塗装を成功させるために

外壁塗装は、「良い塗料を使えば安心」というものではありません。
適切な下塗り材の選定と、塗料メーカー基準を守った丁寧な施工があってこそ、塗料の性能が発揮されやすくなります

川越・鶴ヶ島・坂戸エリアで外壁塗装をお考えの方は、ぜひ当社にご相談ください。
下塗りから上塗りまで、一切妥協のない施工で、お住まいを長く守ります。

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