棟板金の浮きを放置するとどうなる?棟板金が浮く原因・雨漏りまでの期間をプロが解説
棟板金が浮いている状態を放置すると、雨漏りや板金飛散などのリスクにつながる可能性があります。本記事では、棟板金の浮きを放…
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「屋根の点検で棟板金(むねばんきん)という言葉を初めて聞いた」 「棟板金って、屋根のどこにある、何をしている部品なの?」
屋根のリフォームや点検の見積もりを取ったとき、初めて「棟板金」という言葉を耳にする方が多いと思います。
棟板金はお住まいを雨漏りから守るうえで非常に重要な部材であり、正しく理解しておくことがメンテナンスの判断に直結します。
この記事では、棟板金の基礎知識として、
を、川越・鶴ヶ島・坂戸エリアを中心に2,500件以上の施工を手がけてきたKJリードが、現場目線でわかりやすく解説いたします。
棟板金とは、スレート屋根や金属屋根の頂点部分(棟)に取り付けられた、板金のことです。
屋根の面と面が合わさる「棟(むね)」には、構造上どうしても隙間ができます。
この隙間から雨水が侵入しないよう、上からすっぽり覆っているのが棟板金です。
瓦屋根では「棟瓦(のしがわら)・漆喰」が同様の役割を担いますが、スレート屋根(コロニアル)や金属屋根には金属製の棟板金が使われます。
棟板金は、屋根の一番高い部分=「棟(むね)」に設置されています。
屋根を真横から見たとき、いちばん上の山なりになっている部分です。
屋根の形状によって棟の本数・位置が異なるため、まず自分の家の屋根がどの形状かを確認してみましょう。

本を開いて伏せたような、シンプルな三角形の屋根です。
日本の住宅で最も多い形状で、棟は頂点を一直線に走る1本のみ。
点検・修理箇所がわかりやすく、費用も比較的抑えやすい屋根形状です。
四方向に傾斜がある屋根で、頂点の大棟(水平)と四隅から斜めに延びる隅棟(すみむね)で構成されます。
棟が複数本あるため、切妻屋根に比べて点検・修理の範囲が広くなります。
いずれも地上からは見えにくく、状態を自分で確認するのが難しいという点が、棟板金のメンテナンスを後回しにしがちな原因のひとつです。
棟板金には、主に次の3つの役割があります。
屋根面の合わせ目には構造上の隙間が生まれます。
この隙間をふさぐことで、雨水が屋根内部に侵入するのを防いでいます。
棟板金がなければ、雨のたびに屋根の下地(野地板や防水シート)が水にさらされてしまいます。
棟板金は内部の下地材(貫板)とともに、強風で屋根材がめくれたり飛散したりするのを抑える働きも持っています。
屋根の最上部に統一感のある金属パーツを設置することで、屋根全体の仕上がりをきれいに見せる役割もあります。

棟板金は板金単体で成り立っているわけではありません。
内部に「貫板(ぬきいた)」という下地材があり、この2つがセットで機能しています。
ここで重要なのが、棟板金の固定力は貫板の状態に大きく左右されるという点です。
貫板は経年とともに湿気を含み、腐食が進みます。
貫板が傷んでしまうと、釘がしっかり効かなくなるため、棟板金が浮きやすくなります。
「釘を打ち直してもすぐ再発する」という場合は、貫板の劣化が原因であることがほとんどです。
棟板金に使われる素材は時代とともに変化してきました。
2000年代頃まで広く使われていたのが亜鉛メッキ鋼板(トタン)です。
安価で軽量というメリットがある一方、熱を伝えやすく錆びやすいというデメリットがあります。
築年数の古いお宅では今もトタン製が残っているケースがあります。
現在の新築・リフォームではガルバリウム鋼板が標準仕様です。アルミニウム・亜鉛・シリコンの合金メッキを施した鋼板で、次のような特長があります。
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| 比較項目 | トタン | ガルバリウム鋼板 |
|---|---|---|
| 耐久性 | △ 錆びやすい | ○ 錆びにくい |
| 耐熱性・熱反射性 | △ 熱が伝わりやすい | ○ 熱反射性が高く表面温度が上がりにくい |
| 重量 | ○ 軽量 | ○ 軽量 |
| コスト | ○ 安価 | △ やや高め |
| 現在の普及率 | 古い建物に残存 | 新築・リフォームの標準 |
コストはやや高めですが、耐久性・機能性のバランスが優れており、長い目で見るとランニングコストを抑えやすい素材です。
棟板金本体の耐用年数は一般的に15〜20年程度ですが、固定している釘や貫板は、もっと早い段階でメンテナンスが必要になります。
釘が緩んでくる原因は金属の熱膨張にあります。
棟板金は金属のため、日中に太陽熱で温まると膨張し、夜間に気温が下がると収縮します。
この膨張・収縮が毎日繰り返されることで、固定していた釘が少しずつ押し出されていきます。
収縮するとき、板金は元の寸法に戻ろうとしますが、釘はその動きに完全には追従しません。
この「ズレ」の蓄積が、築7〜10年で釘が浮いてくる原因です。
これは施工ミスではなく、スレート屋根・金属屋根を持つどのお宅でも起こりうる経年変化です。
日当たりのよい家ほど熱膨張が大きく、釘が抜けるスピードが速くなる傾向があります。
また、川越市・鶴ヶ島市・坂戸市を含む埼玉県西部エリアは、夏の猛暑日が多く、冬は冷え込みも強い地域です。
気温差が大きいほど金属の膨張・収縮の幅が大きくなるため、釘の緩みが比較的早く進むケースがKJリードの現場でも見られます。
築7年を待たずに点検を受けることをおすすめする場合もあります。
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| タイミング | 目安の築年数 | 主な対応 |
|---|---|---|
| 釘の緩みチェック | 築7〜10年 | 釘打ち直し・コーキング補修 |
| 貫板の状態確認 | 築10〜15年 | 必要に応じて貫板+棟板金の交換 |
| 棟板金の全体交換 | 築15〜20年 | 素材・下地ともに一新 |
棟板金の劣化を放置すると、釘の緩みを起点に板金の浮き・雨水侵入・貫板の腐食へと進行し、最終的には棟板金の飛散や雨漏りにつながるリスクがあります。
※上の写真は、釘が複数本浮いた状態の棟板金です。このような状態が確認できた場合は、早めの補修が必要なサインです。
KJリードの現場でも、「他社に釘打ちをしてもらったがすぐ再発した」というご相談をいただくことがあります。その多くは、貫板の劣化を見落としたまま補修だけを繰り返していたケースです。
劣化の進行パターンや放置した場合のリスクについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
棟板金の浮きを放置するとどうなる?棟板金が浮く原因・雨漏りまでの期間をプロが解説
棟板金が浮いている状態を放置すると、雨漏りや板金飛散などのリスクにつながる可能性があります。本記事では、棟板金の浮きを放…
棟板金は設置される場所によって名称と形状が異なります。
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| 種類 | 設置場所 | 特徴 |
|---|---|---|
| 大棟(おおむね)板金 | 屋根の最頂部を水平に走る棟 | 最も長く、目立ちやすい。切妻・寄棟屋根に共通してある |
| 隅棟(すみむね)板金 | 寄棟・入母屋屋根の四隅に斜めに走る棟 | 大棟から軒先に向かって斜めに設置される |
| 面戸(めんど)板金 | 棟板金と屋根材の隙間をふさぐ部材 | 雨水・虫・鳥の侵入を防ぐ役割がある |
お住まいの屋根形状によって棟板金の本数・長さが変わるため、修理費用もそれに応じて変わります。
「釘が浮いているだけなら自分で打ち直せるのでは?」と考える方もいますが、棟板金の補修はDIYでおこなうべきではありません。
理由は2つあります。
屋根は傾斜があり、非常に滑りやすい場所です。
専用の安全装備なしに上ると、転落による重大な事故につながる危険があります。
釘が浮いているだけに見えても、内部の貫板が腐食しているケースがあります。
表面だけ補修して安心してしまうと、短期間で再発したり、見えないところで劣化が進行したりします。
正確な状態の把握には、専門家による目視確認が不可欠です。
屋根に上る作業は、必ずプロに依頼してください。
A. 地上からの目視では状態の把握が難しい部位です。
双眼鏡で大まかな変形・ズレは確認できることもありますが、釘の緩みや貫板の腐食は屋根に上って初めてわかります。正確な状態確認は専門業者への点検依頼がおすすめです。
A. 浮きの程度によります。軽微な釘の緩みであれば釘打ち直し・コーキング補修で対応できるケースもあります。一方、貫板が腐食している場合は交換工事が必要です。まずは状態を正確に確認することが重要です。
A. 築7〜10年を目安に、一度専門業者に点検を依頼することをおすすめします。この時期から熱膨張による釘の緩みが始まりやすく、早期発見することで軽微な補修で済む可能性が高くなります。
A. 台風や強風などの自然災害が原因の場合、火災保険(風災補償)が適用される可能性があります。経年劣化が原因の場合は対象外になるケースが多いため、まず業者に原因を確認してもらうことが重要です。
詳しくは下記のコラムをご覧ください。
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KJリードでは、川越市・鶴ヶ島市・坂戸市を中心とした埼玉県内で、棟板金の現地確認から修理・交換まで対応しております。
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