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パミール屋根とは?見分け方と塗装できない理由・対処法を解説

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パミール屋根とは?見分け方と塗装できない理由・対処法を解説

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KJリードコラム編集部

KJリードは、川越市・鶴ヶ島市・坂戸市を中心に、埼玉県内でこれまで2,500件以上の施工に携わってきたリフォーム会社です。
代表はニチハ金属外装施工管理士の認定を取得しており、現場の状況を踏まえた提案を大切にしています。

外壁塗装をはじめ、屋根リフォームなど各種リフォーム工事に対応しており、実際の施工現場での経験をもとに、住まいの状態や将来を見据えた判断ができるような情報発信を行っています。

屋根の表面がボロボロしている、先端が欠けている…。
そんな症状がある場合、「パミール屋根」の可能性があります。

パミール屋根は、1996年頃から2008年頃にかけて使用されていたスレート屋根材で、見た目は一般的な屋根と変わらない一方で、経年により層状に剥がれるような劣化が起こるケースがあるとされています。

特に注意したいのが、見た目だけでは判別が難しい点です。
「普通のスレート屋根だと思っていたらパミールだった」というケースも少なくありません。

また劣化の進行状況によっては、塗装だけでは十分な対応が難しい場合もあり、適切な判断が重要になります。

この記事では、パミール屋根とは何かという基本から、見分け方のポイント、よくある劣化症状、適切な対処方法まで分かりやすく解説します。

「自宅の屋根がパミールかもしれない」
「どのタイミングで対応すべきか知りたい」

そんな方は、ぜひ最後までご覧ください。

パミール屋根とは?

パミール屋根とは、1996年頃から2008年頃にかけて販売されていたニチハのスレート屋根材で、経年により層状に剥がれるような劣化症状が報告されている屋根材です。

見た目は一般的なスレート屋根とほとんど変わりませんが、内部構造の影響により、劣化が進行すると塗装だけでの補修が難しくなるケースがあります。

そのため、屋根の状態によっては、カバー工法や葺き替えなどのリフォームが必要になることもあります。

パミール屋根の基本情報

製造メーカーと販売時期(1996年〜2008年頃)

パミールは、建材メーカーであるニチハによって製造・販売されていたスレート屋根材で、主に1996年頃から2008年頃にかけて流通し、戸建住宅を中心に採用されていました。

ノンアスベスト化の過渡期に開発された屋根材

当時はアスベスト規制の影響により、従来のスレート屋根からノンアスベスト製品への移行が進んでいた時期でした。
パミールもその流れの中で開発された屋根材のひとつです。

現在は流通していない屋根材

現在はパミールの製造・販売は終了しており、新たに採用されることはありません。
そのため、既存住宅におけるメンテナンスやリフォームの対象として扱われるケースがほとんどです。

パミール屋根の特徴

見た目は一般的なスレート屋根

パミール屋根は、コロニアルなどのスレート屋根と非常によく似た外観をしており、屋根材の形状や色味だけで判別するのは難しいとされています。
そのため、外観だけで判断すると見分けを誤るケースも少なくありません。

層状構造による劣化が起こりやすい

パミールは層状構造を持つ屋根材で、経年により内部から剥離が進行することがあります。
このような劣化は表面だけでは分かりにくく、気づいたときには症状が進行しているケースもあります。

また、屋根材が層状に剥がれる現象は「層間剥離(そうかんはくり)」と呼ばれ、パミールに見られる代表的な劣化症状のひとつです。

築10年前後から不具合が見られるケースがある

施工から10年前後で、ひび割れや剥がれなどの劣化症状が確認されるケースが報告されています。
ただし実際の劣化の進行は立地環境や施工状況によって異なるため、一概に年数だけで判断することはできません。

パミール屋根の見分け方

パミール屋根は外観だけでは一般的なスレート屋根と見分けがつきにくいため、複数の特徴や劣化症状をもとに総合的に判断することが重要です。

特に、パミール特有の劣化は見た目の変化として現れることが多く、以下のポイントを確認することで判断の目安になります。

見分け方① ミルフィーユ状(層間剥離)の発生

屋根材が層になって剥がれている状態は、パミールに見られる代表的な特徴のひとつです。
表面が一枚で保たれているのではなく、薄く重なった層がめくれるように剥がれるのが特徴で、「ミルフィーユ状」と表現されることもあります。

このような層間剥離が確認できる場合は、パミールである可能性が高いと考えられます。

見分け方② 屋根材の先端の劣化

屋根材の先端部分が欠けていたり、ボロボロと崩れている状態も注意が必要です。
特に、屋根の端部から劣化が進行している場合は、層状剥離とあわせて確認することで判断の参考になります。

見分け方③ 釘の腐食や浮き

屋根材を固定している釘が錆びていたり、浮き上がっている場合、屋根材の固定力が低下している可能性があります。
釘の腐食は、屋根材のズレや落下につながる要因のひとつとされており、見分ける際の重要なポイントです。

見分け方④ 屋根材のズレ・落下

劣化が進行すると、屋根材がズレたり、一部が欠けて落下するケースもあります。
このような状態が見られる場合は、屋根全体の劣化が進んでいる可能性があるため、早めの点検が必要です。

見分け方⑤ 表面の劣化(白化・粉化)

屋根材の表面が白っぽくなっていたり、触ると粉が付くような状態(チョーキング現象)も劣化のサインのひとつです。
ただし、この症状は他のスレート屋根でも見られるため、単体ではなく他の症状とあわせて判断することが重要です。

見分ける際の注意点

これらの症状はパミールに見られる特徴ですが、すべての症状が必ずしもパミール特有とは限りません
また屋根の上に登って確認するのは転落や破損のリスクがあるため、安全な場所から確認するか、専門業者に相談することをおすすめします。

パミール屋根と他の屋根材との違い

パミール屋根は見た目が一般的なスレート屋根とよく似ているため、他の屋根材と混同されやすい特徴があります。
しかし、劣化の進み方やメンテナンス方法に違いがあるため、正しく見分けることが重要です。

コロニアル屋根との違い

一般的なコロニアル(スレート屋根)は、表面の塗膜が劣化しても、下地の状態が保たれていれば塗装によるメンテナンスが可能です。

一方、パミール屋根は、劣化が進行すると屋根材そのものに剥離や欠損が発生することがあります。
このような状態では、表面を塗装しても十分な補修効果が得られない場合があるため、屋根の状態に応じて別の工事方法を検討する必要があります。

コロニアルNEOとの違い

コロニアルNEOもノンアスベスト製のスレート屋根として知られており、見た目が似ているため混同されることがあります。

ただし、パミールは層状に剥がれるような劣化(層間剥離)が見られるケースがあるのに対し、コロニアルNEOでは主にひび割れや反りといった別の劣化症状が見られる傾向があります。

そのため、屋根材の劣化の現れ方を確認することが見分けるポイントになります。

見分けを間違えやすい理由

パミール屋根が判別しにくい主な理由は、以下の通りです。

  • 外観が一般的なスレート屋根とほぼ同じ
  • 製造時期が重なっている屋根材が多い
  • 劣化初期は見た目に大きな違いが出にくい

このような背景から、「見た目では問題なさそうでも、実際にはパミールだった」というケースもあります。

正確な判断には専門的な確認が必要です。

パミール屋根に起こる劣化症状

パミール屋根は、経年とともに屋根材そのものに変化が生じるケースがあり、複数の劣化症状が確認されることがあります。
これらの症状は単独ではなく、複合的に発生することも多いため、全体の状態を把握することが重要です。

層間剥離(そうかんはくり)

屋根材が層状に剥がれていく現象で、パミールに見られる代表的な劣化症状のひとつです。
表面が一体化しているのではなく、薄い層が重なった構造のため、経年によりその層がめくれるように剥がれることがあります。

この状態になると、屋根材としての強度が低下し、さらに劣化が進行しやすくなる傾向があります。

ひび割れ・欠け

経年劣化や外的要因により、屋根材にひび割れや欠けが発生することがあります。
ひび割れた部分から雨水が侵入すると、下地材の劣化につながる可能性もあるため注意が必要です。

反り・浮き

屋根材が反ったり浮き上がることで、屋根材同士の隙間が広がり、防水性能の低下につながることがあります。
また、浮きが発生している部分は風の影響を受けやすく、さらなる劣化を引き起こす要因になる場合もあります。

なぜパミール屋根は塗装だけでは対応が難しいのか

パミール屋根は、一般的なスレート屋根と同じように見えても、劣化の進み方に違いがあります。
そのため、状態によっては塗装によるメンテナンスだけでは十分な効果が得られないケースがあります。

ここでは、その理由を具体的に解説します。

内部から劣化が進行するため

パミール屋根は、表面だけでなく内部から劣化が進行することがあります。
特に、層状に剥がれる「層間剥離」が発生している場合、屋根材そのものの強度が低下している状態です。

このような状態では、表面に塗装を行っても、内部の劣化を抑えることはできず、根本的な改善にはつながりにくいと考えられます。

塗膜の密着が維持しにくい

塗装は、下地の状態が安定していることで本来の性能を発揮します。
しかし、パミール屋根のように劣化が進行している場合、塗装を行っても下地との密着が保ちにくく、塗膜が短期間で剥がれるケースもあります。

結果として、再塗装が必要になるなど、かえってメンテナンスコストが増加する可能性もあります。

状態によっては別の工事が必要になる

劣化の進行度によっては、塗装ではなくカバー工法や葺き替えが適した選択となることがあります。

パミール屋根の正しい対処方法

カバー工法(重ね葺き)

カバー工法とは、既存の屋根を撤去せず、その上から新しい屋根材を重ねて施工する方法です。

解体作業が少ないため、葺き替え工事と比較して費用や工期を抑えやすい点が特徴です。
また、既存屋根の上に新しい屋根を施工することで、断熱性や防音性の向上が期待できる場合もあります。

ただし、下地の劣化が進んでいる場合や、屋根材の状態によっては適用できないケースもあるため、事前の点検が重要になります。

カバー工法については下記のコラムにて解説していますので、あわせてご覧ください。

葺き替え工事

葺き替え工事は、既存の屋根材を撤去し、新しい屋根材へ交換する方法です。

下地の状態を直接確認・補修できるため、劣化が進んでいる場合や、雨漏りが発生している場合に適した工事方法とされています。
屋根全体を新しくすることで、耐久性の向上や長期的な安心につながる点がメリットです。

一方で、解体作業が発生するため、カバー工法と比較すると費用や工期が大きくなる傾向があります。

葺き替え工事については、下記のコラムにてご紹介しています。

まとめ|パミール屋根は早めの判断が重要

パミール屋根は、見た目だけでは判断が難しく、気づかないうちに劣化が進行しているケースもある屋根材です。

また、劣化が進んだ状態では塗装による対応が難しくなる場合があり、補修方法が限られてしまうこともあります。

そのため、「もしかしてパミールかもしれない」と感じた段階で、屋根の状態を確認し、適切な対応を検討することが重要です。

早めに状況を把握しておくことで、不要な工事や費用の増加を防ぎ、住まいを長く安心して維持することにつながります。

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