屋根塗装は意味ない?塗装が必要な家の見分け方と費用目安を徹底解説
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「屋根塗装って、やっても意味ないって聞いた…」一方で、「放っておくと雨漏りが不安」と感じる方も多いはずです。
結論から言うと、屋根塗装は向く屋根・向かない屋根があり、見極めを外すと意味が薄くなります。
- 屋根塗装が「意味ない」と言われる理由と、本当の効果
- あなたの家が塗装すべきかを決める判断基準
- 費用相場と、見積が跳ねやすい条件
読み終える頃には、「今すぐ塗る・点検だけで良い・塗装より別工事」のどれに近いかを、自分で整理できる状態になります。
屋根塗装は「意味ない」と言われるのはなぜ?

屋根塗装が意味ないと感じるのは…塗装の効果が出にくい条件で工事をしてしまったときです。
逆に言えば、条件が合っていれば屋根塗装は「屋根の傷みを進みにくくする」ためにちゃんと役立ちます。
「意味ない」と言われる理由は、大きく4つに分かれます。
そもそも「塗装で延命しにくい屋根材」だった
屋根材には、ざっくり言うと以下の2タイプあります。
- 塗膜で表面を守ることで持ちが良くなる屋根(例:スレート、金属、セメント系)
- 屋根材そのものが水に強く、塗装が主役ではない屋根(例:粘土瓦の多く)
後者の屋根で屋根塗装をしても、期待していたほどの効果が出ず、結果として「結局、意味なかった…」と感じやすいんですね。
- 屋根が瓦っぽい見た目でも、全部が同じではありません。
- 「瓦は塗らなくていい場合が多い」一方で、瓦屋根でも棟(むね)の板金や漆喰など、塗装とは別のメンテが必要な部位はあります。
つまり、「屋根=塗る or 塗らない」で単純に決めないのがコツです。
劣化が進みすぎていて「塗るだけ」では追いつかない状態だった
屋根塗装は、例えるなら「肌の保湿」みたいなものです。
乾燥し始めた段階なら効きやすいけれど、すでに深いひび割れや炎症があるなら、保湿だけでは足りませんよね。
屋根でも同じで、たとえばこんな状態だと塗装単独では効果が出にくくなります。
- 下地(屋根材の下の部分)が傷んでいる
- 雨水の入口ができている(板金の浮き、谷部分の不具合など)
- 割れ・欠けが多い、反りが出ている
この段階になると、「塗装で延ばす」よりも屋根そのものを覆う、もしくは入れ替える工事の方が結果的に安心につながるケースも出てきます。
実際に現場でよく比較されるのが、屋根カバー工法と、屋根葺き替え工事です。
それぞれの違いや、どんな家に向いているかは以下の記事で解説しています。
例外(同じ症状でも緊急度が違う)
- ただの色あせ → すぐ工事しなくても「点検して計画」でも間に合うことが多い
- 板金の浮き・釘抜け・明らかな割れ → 強風や雨で一気に悪化しやすく、塗装より先に補修が優先になりやすい
「塗装でいけるのか」「補修やカバーの方が合うのか」は、ここで分かれます。
下地処理が弱くて、塗膜が早く傷んだ
屋根塗装の仕上がりと持ちは、塗料のグレードよりも下地処理で差が出ます。
よくあるのが、コケやサビが残ったまま塗ってしまい、数年で剥がれてしまうケースです。
- コケ・藻:塗料が密着しにくくなる
- サビ:塗膜の下で進行して膨れや剥がれの原因になる
- 古い塗膜:浮いている部分を残すと、その上から塗っても一緒に剥がれやすい
ここで「ほら、塗装って意味ないじゃん」と言われがちですが、正確には
塗装が意味ないのではなく、工程が不足すると意味が出にくい
という話です。
そもそも期待がズレていた(塗装=雨漏り修理と思っていた)
これ、かなり多い誤解です。
屋根塗装は「屋根を防水する工事」ではなく、基本は屋根材表面を保護して劣化スピードを落とす工事です。
なのでもし「雨漏りを止めたい」が目的なら、最初にやるべきは
- どこから入っているのか(原因箇所の特定)
- そこを直す補修(板金・コーキング・谷など)
で、塗装は必要ならその後という順番になります。
- すでに室内側にシミが出ている・雨の日に広がる → まず原因調査・補修が優先
- 雨漏りはなく、色あせ・コケ・サビが中心 → 塗装の効果を活かしやすいゾーン
屋根塗装の必要性は?「できること」と「できないこと」

屋根塗装は雨漏りを止める魔法ではなく、屋根材を守って劣化スピードを落とすための工事です。
イメージとしては、屋根の表面に「保護膜」をつくって、紫外線・雨・熱のダメージを受けにくくします。
- 色あせ・表面の傷みを抑え、見た目と保護性能を回復させる
- 金属屋根や板金のサビ進行を抑える(点サビのうちに手当てできると軽く済みやすい)
- 遮熱塗料などで、夏の屋根表面温度上昇を抑える“可能性”がある(断熱・換気・日当たりで体感差は出ます)
- すでに雨漏りしている原因を「塗装だけ」で解決すること
- 下地の腐食、板金の浮き・破損など“構造側”の不具合をなかったことにすること
ここが大事で、雨漏りが疑われるときは「塗るかどうか」より先に、入口を特定して補修する順番が基本になります。
どの屋根なら塗装すべき?判断は「屋根材×年数×症状」
目安は前回メンテから8〜12年を起点に、屋根材と症状で優先度を決めます。
年数だけで決めるより、「何が起きているか」をセットで見るほうが失敗しにくいです。
屋根材別:塗装の向き不向き(目安)
「屋根材が分からない…」はよくあります。無理に屋根に上がらず、地上からズームで撮って、点検時に屋根材名を確認できると一気に整理しやすくなります。
スレート(コロニアル等)

塗装で表面保護しやすい。色あせ・コケが出たら検討しやすい。
金属屋根

目的は防錆。サビが広がる前ほど効果を活かしやすい。
セメント瓦

塗膜依存の面があり、塗装が延命に寄与しやすい傾向。
劣化サイン別:いますぐ?様子見?の目安
見た目の変化でも計画寄りと優先寄りがあり、分けて考えると焦りが減ります。
まず、計画寄りになりやすいのは色あせやツヤ消えです。
見た目が気になっても、すぐ危険というより「塗り替えを検討し始める合図」のことが多いです。
コケや藻は北面や日陰に出やすく、立地によっては再発しやすいので、広がり方と再発性(掃除してもすぐ戻るか)で判断します。
一方で優先寄りになりやすいのは、金属のサビが広がっているケースや、棟板金の浮き・釘抜けが見えるケースです。
ここは放置すると、条件次第で補修の方が増える可能性があります。割れ欠けが複数ある場合も、塗装単独で追いつかず別案(部分補修やカバー)が検討に入る分岐点になりやすいです。
ここで、現場でよくある「同じ症状でも違う」例をひとつ。
天井のシミが雨の日に広がるなら雨漏りの可能性が上がりますが、屋根裏のうっすらした濡れ跡が結露由来のこともあります。
だからこそ、症状だけで断定せず「いつ・どんな天気で・広がるか」をメモしておくと判断がブレにくくなります。
費用はどれくらい?相場と高くなる条件
屋根塗装の総額は、屋根面積に加えて足場と補修量で大きくブレます。
相場は点ではなく幅で考えると失敗しにくいです。
多くの戸建てでは、塗装そのものの費用に加えて足場が必要になります。
さらに、下地処理が重いか(サビや旧塗膜の状態)、補修がどれくらい出るか(棟板金、割れ、谷など)で上下します。
また見積もり時は、価格だけでなく「何にお金が使われているか」を見たほうが、あとで後悔しにくくなります。
- 足場負担が大きい(高さ・急勾配・敷地条件)
- サビや旧塗膜が強く、下地処理が重い
- 棟板金や谷など、補修が必要
- 雨漏りが疑われ、原因補修が別途必要
よくある誤解・注意点
塗装すれば雨漏りが止まる
塗装は表面保護が中心なので、雨漏りの入口が残っていると条件次第で再発します。
正しい順番は原因特定→補修→必要なら塗装です。
高い塗料なら何でも長持ち
耐用年数は目安ですが、下地処理や補修が弱いと剥がれや早期劣化につながることがあります。
塗料より工程が合っているかを先に見ます。
瓦屋根も塗装が必要
粘土瓦は瓦自体が塗装前提ではない場合が多く、棟や谷など付帯部のメンテが主題になることがあります。
不要なところに費用をかけると、必要な補修が後回しになりかねません。
「コケは見た目だけ」という見方は半分だけ正解
立地によっては水分が残りやすいサインになる一方、すべてが緊急ではありません。
範囲と再発性を見て判断します。
安い見積が正解
安い理由が工程の省略にあると、数年で不具合が出る可能性があります。
金額だけでなく、洗浄・下地処理・下塗り・縁切り・補修がどう扱われているかを見るのが安全です。
まとめ
屋根塗装が「意味ない」と感じられてしまうのは塗装そのものが無駄というより、屋根材の相性や劣化の進み具合、そして塗装の前に必要な補修の有無が噛み合っていないケースが多いからです。
だからこそ、まずは自宅の屋根材が塗装で効果を出しやすいタイプかを押さえ、その上で今の症状が表面中心なのか、補修が必要なサインなのかを切り分けるのが近道になります。
迷ったときは、お住まいの屋根材を把握し地上からの写真で症状を整理して、塗装で足りるのか(補修が先か)を確認した上で、工程の見える見積で比較しましょう。
この順番で考えると、必要以上に急がずそれでも先延ばししすぎない判断がしやすくなります。
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