屋根カバー工法と葺き替えどっちを選ぶ?判断基準とメリット・デメリットを徹底比較
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KJリードコラム編集部
KJリードは、川越市・鶴ヶ島市・坂戸市を中心に、埼玉県内でこれまで2,500件以上の施工に携わってきたリフォーム会社です。
代表はニチハ金属外装施工管理士の認定を取得しており、現場の状況を踏まえた提案を大切にしています。
外壁塗装をはじめ、屋根リフォームなど各種リフォーム工事に対応しており、実際の施工現場での経験をもとに、住まいの状態や将来を見据えた判断ができるような情報発信を行っています。
「屋根が古くなってきたけど、カバー工法と葺き替えって何が違うの?」
「費用の差だけで決めてしまって大丈夫?」
結論からお伝えすると、屋根カバー工法と葺き替えのどちらが正解かは、屋根の状態によって異なります。
工法に優劣はなく、雨漏りの有無や下地の劣化状況を見極めることが判断の軸になります。
この記事では、屋根カバー工法と葺き替えの違いを整理しながら、
どんな状態ならどちらを選ぶべきかを、実務視点で解説します。
- 屋根カバー工法と葺き替え工事の違い
- それぞれが向いている屋根の状態
- 費用だけで判断してはいけない理由
- 後悔しないための判断ポイント
屋根カバー工法、葺き替えをご検討中の方はぜひご参考にしてください。
結論|迷ったら屋根の下地と雨漏り歴で判断する
カバー工法か、葺き替えか。
この判断は難しそうに見えて、実は見るべきポイントは多くありません。
目安になるのは、雨漏りの有無と下地の状態です。
雨漏りが起きておらず、下地の劣化も疑われにくい場合は、既存屋根を活かせるカバー工法が検討候補になる可能性があります。
一方で、雨漏りの履歴がある、天井にシミが出ている、屋根のたわみが見られるといった場合は、下地から確認できる葺き替え工事を検討した方が安心につながるケースもあります。
屋根リフォームで後悔が生まれやすいのは、費用や工期を先に比べてしまうケースです。
本当に重要なのは、「今の屋根がどんな状態にあるのか」を正しく把握したうえで工法を選ぶこと。
ここを間違えなければ、結果として無駄な出費や再工事のリスクも避けやすくなります。
屋根カバー工法・葺き替えを検討するタイミングは?
既存屋根材が寿命を迎えているとき
スレート屋根や金属屋根は、表面の見た目が比較的きれいに保たれていても、内部の防水層(ルーフィング)が先に劣化していることがあります。
特に築15〜25年ほど経過している屋根では、色あせ・サビ・コケの発生といった目に見える変化が出始める頃に、防水性能が徐々に低下しているケースも少なくありません。
こうした症状が見られた場合は、「まだ雨漏りしていないから大丈夫」と判断するのではなく、屋根全体の状態を点検するタイミングと考えるのが現実的です。
点検の結果、下地に大きな問題がなければカバー工法が選択肢になる可能性もありますし、劣化状況によっては葺き替えを視野に入れる判断につながることもあります。
雨漏り・天井のシミが出ているとき
雨漏りや天井のシミは、屋根材の表面だけでなく、その下にある防水層や野地板の劣化が進んでいるサインであることがあります。
一度でも雨水が内部に入り込んでいる場合、見た目では判断できない範囲で下地が傷んでいる可能性も否定できません。
このような状態では、既存屋根を残したまま施工する工法よりも、屋根材を撤去して下地の状態を直接確認できる工事のほうが、結果的に安心につながるケースがあります。
表面を新しくして一時的に見た目を整えるよりも、原因を把握したうえで適切な工法を選ぶことが、再発リスクを抑えるポイントになります。
屋根カバー工法と葺き替えの違いとは?

屋根カバー工法
屋根カバー工法は、既存の屋根材を撤去せず、その上から防水シート(ルーフィング)と新しい屋根材を重ねて施工する工法です。
撤去作業が少ないため、工期や廃材処分費を抑えやすいという特徴があります。
一方で、既存屋根の下にある下地の状態は、基本的に目視で確認することができません。
そのため、下地に大きな劣化がないことが前提となる工法だと言えます。
屋根葺き替え工事
屋根葺き替え工事は、古い屋根材をすべて撤去し、防水層や野地板といった下地の状態を確認したうえで、新しい屋根を作り直す工事です。
必要に応じて下地の補修や交換を行えるため、屋根全体の状態を一度リセットできる点が特徴です。
工事の工程が増える分、費用や工期はかかりやすくなりますが、見えない部分の劣化まで含めて対応できるため、将来的な不安を減らしやすい工法でもあります。
下地を確認できるかどうかが重要な理由
カバー工法と葺き替え工事の違いで最も大きいのが、下地の状態を直接確認できるかどうかです。
下地の劣化が進んでいる場合、表面だけを新しくしても、数年後に雨漏りや不具合が再発する可能性があります。
一方で、葺き替え工事で下地まで確認・補修できれば、現在の屋根の状態を把握したうえで工事内容を決められるため、結果として耐久性や安心感につながりやすくなります。
この違いが、費用だけでなく、耐久性や将来的なリスクの差として表れてきます。
【状態別】どちらが向いている?判断の目安
カバー工法が向いているケース
- 雨漏りが起きていない
- 下地の腐食やたわみが見られない
- 既存屋根がスレートや金属屋根
- 屋根形状が比較的シンプル
- 工期・廃材を抑えたい
葺き替えが向いているケース
- 雨漏り歴がある/天井にシミがある
- 築年数が進み、防水層の寿命が不安
- 屋根の波打ち・不陸が見える
- 過去に補修を繰り返している
- 下地から状態を確定させたい
屋根カバー工法のメリット・デメリット
屋根カバー工法のメリット
- 撤去が少なく、費用を抑えやすい
- 工期が短く、生活への影響が少ない
- 雨音軽減・断熱性向上が期待できることもある
屋根カバー工法のデメリット
- 下地が傷んでいると施工できない
- 屋根重量が増える
- 屋根形状によっては施工リスクが高まる
屋根葺き替え工事のメリット・デメリット
屋根葺き替え工事のメリット
- 下地から点検・補修できるため、根本解決しやすい
- 屋根を軽量化できる(瓦→金属屋根など)
- 屋根材の選択肢が広い
屋根葺き替え工事のデメリット
- 撤去・処分費がかかり、費用が上がりやすい
- 工期が長く、天候の影響を受けやすい
- 開けてみて追加補修が必要になることがある
使える屋根材は工法で変わる
カバー工法は「重ねる前提」のため、軽量な金属屋根が中心になります。
一方、葺き替えは撤去してから施工するため、屋根材の選択肢が広く、納まりの自由度も高いのが特徴です。
※屋根材の種類によっては、カバー工法では対応できないケースもあり、その場合は葺き替え工事が前提となることもあります。
重量と耐震性が不安な方へ
「屋根が重くなるのが心配」という声はよくあります。
確かにカバー工法では重量は増えますが、使用されるのは軽量屋根材が一般的です。
重要なのは、建物の構造・既存屋根とのバランスを確認したうえで判断すること。
不安な場合は、耐震性も含めた説明ができる業者かどうかを確認しましょう。
施工前に必ず確認したいポイント
ルーフィング(防水シート)の仕様

屋根の防水性能を支えているのは、表面に見えている屋根材だけではありません。
その下に敷かれているルーフィング(防水シート)が、雨水の侵入を防ぐ重要な役割を担っています。
実際の現場では、屋根材そのものよりも先に、この防水層の劣化が原因で雨漏りにつながるケースも見られます。
見積もりや説明の中で、
- 防水シートについて説明があるか
- 工事内容として明確に記載されているか
といった点をチェックしておくことで、工事後のトラブルや早期劣化のリスクを下げやすくなります。
雨仕舞(あまじまい)はどう説明されるか

雨仕舞とは、屋根に降った雨水を建物の中に入れず、適切に外へ流すための納まりや処理方法のことです。
屋根材そのものよりも、実はこの雨水の「逃がし方」が、雨漏りの起きやすさを大きく左右します。
特に注意が必要なのが、棟(むね)・谷(たに)・壁際(かべぎわ)など、雨水が集まりやすい部分の処理方法を写真や施工手順で説明できる業者なのかが重要です。
よくある誤解「カバー工法の方が絶対お得」は違う
カバー工法は、工期が短く費用を抑えやすい点から、魅力的に見える工法です。
しかし、下地に劣化がある状態で施工してしまうと、数年後に不具合が再発し、結果的に再工事が必要になる可能性があります。
この場合、最初は安く見えても、トータルでは高くついてしまうこともあります。
一方、葺き替え工事は初期費用が上がりやすい反面、下地の状態を確認・補修できるため、雨漏りや構造面の不安をまとめて解消しやすい工事でもあります。
大切なのは、「どの工法が安いか」ではなく、今の屋根の状態に対して、その工法が合っているかどうかを見極めることです。
よくある質問|屋根カバー工法と葺き替えの違い
屋根カバー工法と葺き替え、どちらが長持ちしますか?
下地の状態が良好であれば、どちらも耐久性に大きな差は出ません。
ただし、下地が劣化している場合は、葺き替え工事のほうが長期的な安心につながるケースがあります。
費用が安いのはどちらですか?
一般的には屋根カバー工法のほうが費用を抑えやすい傾向があります。
ただし、下地補修が必要な状態では、結果的に葺き替えのほうが適切な場合もあります。
まとめ
屋根カバー工法と葺き替え工事の違いは、屋根を重ねるか、既存屋根を撤去して新たに屋根を作り直すかという構造の違いにあります。
費用や工期だけで決めるのではなく、
- 雨漏り歴
- 下地の状態
- 将来のメンテナンス計画
を踏まえて判断することで、後悔のない屋根リフォームにつながります。
迷ったときは、「今の屋根がどんな状態か」をきちんと説明してくれるか、そこを基準に、業者選びも進めてみてください。
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