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屋根塗装は自分でできる?DIYの費用・手順・失敗しないコツをプロが解説

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屋根塗装は自分でできる?DIYの費用・手順・失敗しないコツをプロが解説

この記事を書いた人

KJリードコラム編集部

KJリードは、川越市・鶴ヶ島市・坂戸市を中心に、埼玉県内でこれまで2,500件以上の施工に携わってきたリフォーム会社です。
代表はニチハ金属外装施工管理士の認定を取得しており、現場の状況を踏まえた提案を大切にしています。

外壁塗装をはじめ、屋根リフォームなど各種リフォーム工事に対応しており、実際の施工現場での経験をもとに、住まいの状態や将来を見据えた判断ができるような情報発信を行っています。

「屋根塗装を業者に頼むと高いから、自分でできないかな」と考えたことはありますか?

結論からお伝えすると、屋根塗装は自分でもできますが、基本的にはおすすめしません。
理由は「転落リスク」「仕上がりの差」「結果的に高くつくケースが多い」ためです。

この記事では、屋根塗装を自分でやる場合の費用・手順・必要な道具から、失敗しやすいポイントと対策、さらにプロに依頼した方がいいケースまで、現場経験をもとに詳しく解説します。

目次 非表示

屋根塗装は自分でできる?まず確認すべきこと

屋根塗装のDIYは、条件を満たしていれば一般の方でも挑戦できます。
ただし、最初に確認すべき項目があります。

自分で塗装できる屋根の条件

屋根の勾配(傾斜)が緩やかであること

勾配が急な屋根(4寸勾配以上が目安)は、足を踏ん張れる場所が少なく滑落の危険が高まります
歩ける範囲が限られる屋根はDIYには不向きです。

屋根材が塗装可能な状態であること

以下の屋根材・状態は塗装しても効果が薄いか、塗装自体ができません。

  • パミール・コロニアルNEO(ニチハ製のスレート屋根):特定の年代のものは層状剥離が起きやすく、塗装しても剥がれてしまいます
  • 著しいひび割れや欠けがある屋根材:塗装の前に補修が必要です
  • 雨漏りが発生している場合:原因箇所の特定と修繕が優先です

雨漏りがないこと

雨漏りが発生している状態での塗装は根本的な解決になりません。まず雨漏りの原因を特定して修繕してから塗装に臨みましょう。

屋根塗装を自分でできる?チェックリスト

屋根塗装は自分でも可能ですが、すべてのケースでおすすめできるわけではありません。
まずは以下のチェック項目で、自分で対応できるかどうかを判断しましょう。

1つでも当てはまる場合はDIYはおすすめできません

  • 2階以上の屋根である
  • 勾配が4寸以上ある(傾斜が急)
  • 雨漏りが発生している
  • 足場を設置しない予定
  • 屋根材にひび割れ・欠けがある
  • パミール・コロニアルNEOの可能性がある
  • 高所作業に慣れていない
  • 1つでも当てはまる → 業者への依頼を検討
  • すべて当てはまらない → DIY可能なケースあり

ただし条件を満たしていても「安全性」と「仕上がり」を考えると、プロに依頼した方が安心なケースが多いのが現実です。

チェック項目の解説

2階以上の屋根である

高さがあるほど転落時のリスクは一気に高まります。
特に2階以上の屋根は、脚立やはしごだけでの作業は非常に危険です。

勾配が4寸以上ある(傾斜が急)

4寸勾配以上になると、屋根の上で踏ん張るのが難しくなります。
滑りやすく、転落事故のリスクが大幅に上がるため、専門的な安全対策が必要です。

雨漏りが発生している

雨漏りは「塗装」で解決できる問題ではありません。
原因の特定と補修が必要になるため、DIYでは対応が難しいケースがほとんどです。

足場を設置しない予定

足場なしでの作業は非常に危険です。
また作業の安定性が低いため、仕上がりにも大きく影響します。

屋根材にひび割れ・欠けがある

塗装前に補修が必要な状態です。
このまま塗装しても、塗膜の下で劣化が進行し、結果的に早期剥がれや雨漏りにつながります。

パミール・コロニアルNEOの可能性がある

これらの屋根材は塗装に適していません。
塗装しても剥がれるため、カバー工法や葺き替えが必要になります。

高所作業に慣れていない

屋根の上は想像以上に滑りやすく、バランス感覚も求められます。
慣れていない状態での作業は事故につながるリスクが高いです。

自分でやる屋根塗装のメリット・デメリット

自分で屋根塗装をするメリット

費用を抑えられる可能性がある

業者に依頼する場合、工事費には人件費などの費用が含まれています。
そのため自分で作業を行えば、費用を抑えられる可能性があります。

ただし実際には塗料や道具に加えて、安全帯や高圧洗浄機、場合によっては足場の費用も必要になります。
屋根の条件によっては、DIYでも数万円〜十数万円程度かかることがあり、必ずしも大幅なコスト削減につながるとは限りません。

工事のタイミングを自分で決められる

DIYの場合、業者のスケジュールに合わせる必要がありません。
天候や休日に合わせて、自分のペースで作業を進めることができます。

家への理解が深まる

実際に屋根に上がって作業することで、劣化の状況や屋根の構造を自分の目で確認できます。
今後のメンテナンス時期の判断にも役立つ点はメリットといえます。

自分で屋根塗装をするデメリット

転落・滑落のリスクがある

屋根塗装DIYにおいて最も大きなリスクが、転落・滑落事故です。
屋根は想像以上に滑りやすく、特に勾配がある場合や塗装後は非常に危険です。

また、高所作業に慣れていない場合はバランスを崩しやすく、重大な事故につながる可能性もあります。
安全対策を十分に行わない状態での作業は推奨されません。

屋根の上での作業は、見た目以上に危険を伴います。
少しでも不安がある場合や、安全対策に自信がない場合は、無理をせず専門業者に依頼することをおすすめします。
事故やケガのリスクを考えると、安全に作業できる環境を整えている業者に任せた方が、結果的に安心かつ確実です。

仕上がりの品質に差が出やすい

屋根塗装は「下地処理」と「適切な塗装工程」が仕上がりを大きく左右します。
これらが不十分だと、塗膜の剥がれやムラ、耐久性の低下につながります。

プロと同等の品質を再現するのは難しく、結果的に再施工が必要になるケースもあります。

工期が長くなる

プロであれば数日で完了する工事でも、DIYの場合は週末作業になることが多く、1〜2か月以上かかるケースもあります。
天候の影響も受けやすく、計画通りに進まないことも少なくありません。

必ずしも安くならない場合がある

DIYでは人件費はかかりませんが、塗料・道具・安全対策費などはすべて自己負担になります。
特に足場を設置する場合は、数万円〜十万円以上の費用が発生することもあります。

また、施工不良によってやり直しが必要になった場合、結果的に業者に依頼するより高くなる可能性もあります。

近隣トラブルにつながる可能性がある

屋根塗装では、高圧洗浄時の水しぶきや塗料の飛散、臭い、作業音などが発生します。
適切な養生や配慮が不足していると、近隣からの苦情やトラブルにつながることがあります。

自分でやる屋根塗装にかかる費用と工期

屋根塗装を自分で行う場合の費用の目安

項目費用目安
塗料(30〜40㎡の屋根)1〜3万円程度
下塗り材(シーラー)5,000〜1万円程度
高圧洗浄機(レンタル)3,000〜5,000円/日
ローラー・刷毛・トレイなど3,000〜5,000円
養生シート・マスキングテープ2,000〜3,000円
安全帯・ヘルメットなど1〜2万円程度
合計4〜8万円程度

屋根塗装を自分で行う場合の工期の目安

一般的な30〜40㎡の屋根を週末作業で進めると、準備を含めて1〜2か月程度かかることが多いです。

天候に左右されるため、梅雨や冬場は作業できない日が増えます。

自分で屋根塗装するために必要な道具

安全対策用

  • ヘルメット:落下物・転倒対策
  • 安全帯(ハーネス):高所作業では必須。腰だけのベルト型よりフルハーネス型が安全
  • 滑り止め付きの靴:ゴム底の作業靴やスニーカー
  • 安全ロープ・親綱:屋根の棟などに固定して使用

洗浄・下地処理用

  • 高圧洗浄機:汚れ・コケ・旧塗膜を落とすために必要。レンタルも可
  • ワイヤーブラシ・サンドペーパー:サビや浮いた塗膜を削る
  • コーキング材:ひび割れの補修に使用

養生用

  • 養生シート:塗料の飛散を防ぐ
  • マスキングテープ:塗りたくない箇所を保護

塗装用

  • ローラー(中毛・短毛):広い面積の塗装に使用
  • 刷毛(はけ):細部や縁の仕上げに使用
  • 塗料トレイ・かき混ぜ棒
  • ゴム手袋・保護メガネ

スレート屋根の場合に追加で必要なもの

  • タスペーサー:屋根材の重なり部分に差し込み、通気・排水を確保する部材。スレート屋根では、縁切り(タスペーサー挿入など)を行わないと、雨漏りの原因になる可能性があります。

【屋根材別】屋根塗装の塗料の選び方

屋根材の種類によって、適した塗料が異なります。
選び方を間違えると早期剥離や耐久性低下につながります。

スレート屋根(コロニアル・カラーベストなど)

スレート屋根では、シリコン系やフッ素系などの屋根用上塗り材がよく使われます。
また下地の吸い込みや劣化状態に応じて、下塗りにはシーラーや強化シーラーなどを使い分けます。

トタン屋根(亜鉛めっき鋼板)

トタン屋根では、金属屋根に対応した塗料を選ぶことが大切です。

ガルバリウム鋼板屋根

ガルバリウム鋼板屋根は表面が比較的滑らかで、塗料の密着性に配慮が必要な屋根材です。
そのため、上塗り材だけでなく、金属下地に適した密着性の高い下塗り材を選ぶことが重要です。

セメント瓦・モニエル瓦

セメント瓦やモニエル瓦は、下地の状態によって必要な工程が変わります。
特にモニエル瓦は、表層に脆弱なスラリー層が残っていると塗料の付着を妨げ、剥がれの原因になります。

日本ペイントでも、モニエル瓦などの洋風コンクリート瓦はスラリー層が残っていることが多いと案内しています。
塗装する場合は、スラリー層の除去や、適した下塗り材の選定が重要です。

屋根塗装DIYの手順(下地処理〜仕上げまで)

屋根塗装前の高圧洗浄の様子

STEP1|高圧洗浄

まず屋根全体を高圧洗浄機で洗浄します。コケ・藻・汚れ・旧塗膜の浮きを徹底的に落とすことが、仕上がりと耐久性を左右します。

洗浄後は完全に乾燥させることが必須です。晴天でも乾燥には半日〜1日かかります。

乾燥が不十分な状態で塗装すると塗膜の密着不良・剥がれの原因になります。

STEP2|下地処理・補修

洗浄後は屋根全体の状態を確認し、ひび割れや欠けがある場合は補修を行います。
また、浮いた塗膜や劣化部分はケレン作業で除去します。
金属屋根の場合はサビも確実に落とすことが重要です。

この工程を省いたり手を抜いたりすると、どれだけ高品質な塗料を使っても長持ちしません。

下地処理が仕上がりの8割を決めると言っても過言ではありません。

STEP3|養生

塗料が付いては困る箇所(天窓・換気口・外壁との境目など)をマスキングテープと養生シートで保護します。
風の強い日は養生シートが飛ばされやすいため、固定をしっかり行いましょう。

STEP4|下塗り(シーラー・プライマー)

下塗りは上塗り塗料を密着させるための「接着剤」の役割を果たします。屋根材の吸い込みを均一にする効果もあり、省略すると塗料のムラや剥がれの原因になります。

  • スレート屋根:シーラーを使用
  • 金属屋根:サビ止め塗料を使用
  • モニエル瓦:スラリー固化剤を使用

下塗りが乾いたら、塗料の説明書に記載された乾燥時間を守ってから次の工程へ進みます。

STEP5|中塗り

上塗り塗料と同じ塗料で中塗りを行います。
ローラーを使い均一な厚みで塗ることが重要です。

塗り重ねは必ず乾燥してから行います。乾燥前に重ね塗りすると泡立ちや剥がれの原因になります。

STEP6|上塗り

中塗りと同様の手順で上塗りを行います。
ムラや塗り残しがないか確認しながら丁寧に仕上げます。

塗膜の厚みを確保するため、薄めすぎず適切な量で塗ることがポイントです。

STEP7|縁切り(タスペーサー挿入)/スレート屋根のみ

スレート屋根の場合、この工程を省略すると雨漏りにつながる可能性があります。
塗装によって屋根材の重なり部分が塗料で塞がれると、水の逃げ道がなくなり内部に水が侵入するリスクがあります。

これを防ぐため、屋根材の重なり部分にタスペーサーを差し込み隙間を確保します。

タスペーサーは、一般的に下塗り後〜中塗り前の段階で挿入します。
塗装後に屋根材の重なり部分が塗料で塞がれる前に施工することで、通気・排水機能を確保できます。

STEP8|養生撤去・片付け

塗装が完全に乾いてから養生を丁寧に撤去します。乾燥前に剥がすと塗料が引っ張られてしまうことがあります。

初心者が失敗しやすいポイントと対策

失敗① 高圧洗浄が不十分

コケや汚れが残ったまま塗装すると、塗料がしっかり密着せず短期間で剥がれます。

洗浄後は屋根全体をよく確認し、汚れが残っている箇所は再度洗浄しましょう。

失敗② 乾燥時間を守らない

「見た目が乾いているから大丈夫」と判断して次の工程に進むのは危険です。塗料には「指触乾燥」(表面が乾く)と「硬化乾燥」(内部まで乾く)があり、硬化乾燥まで待つことが重要です。

失敗③ 塗料を薄めすぎる

「少し延ばせば広く塗れる」と塗料を薄めすぎると塗膜が薄くなり耐久性が大幅に落ちます。
希釈する場合は説明書の希釈率の範囲内で行いましょう。

失敗④ スレート屋根で縁切りを忘れる

タスペーサーを入れ忘れると雨漏りの原因になります。
塗装後すぐには気づきにくく、数年後に雨漏りが発生してから発覚するケースもあります。

失敗⑤ 屋根材に合わない塗料を選ぶ

屋根に適さない塗料を使用すると失敗しやすいです。必ず屋根材に対応した塗料を選びましょう。

失敗⑥ 天候を確認せずに作業する

塗装後に雨が降ると塗膜が流れたり白濁したりします。気温が低すぎる(5℃以下)環境も硬化不良の原因です。塗装後最低24時間は雨の予報がない日を選んで作業しましょう。

まとめ

屋根塗装のDIYは条件が整っていれば挑戦できます。
ただし、転落リスク・仕上がりの品質・工期の長さなど、事前に理解しておくべきデメリットも多くあります。

「費用を抑えたい」という気持ちは当然ですが、屋根の状態や自分の体力・技術を冷静に判断したうえで、DIYかプロへの依頼かを決めることが大切です。

判断に迷う場合は、まず専門業者に現地調査を依頼して状態を確認してもらうことをおすすめします。

無料の屋根診断・見積もり受付中

屋根塗装を「自分でできるかどうか」は、屋根の状態によって大きく変わります。

見た目では問題なさそうに見えても、実際には塗装では対応できない劣化や、雨漏りにつながるリスクが隠れているケースも少なくありません。

KJリードでは、無料の屋根点検を行っています。
屋根の状態が気になる方や、「まずは費用だけ知りたい」という方も、お気軽にご相談ください。

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